2018.04.21インタビュー&レポートモデルハウス体験レポート vol.4
ゼロエネルギーハウス(ZEH)の家、潜入レポ!
新築を検討されている方でしたら、おそらく「ZEH(ゼッチ)」というキーワードは聞いたことがあるかもしれません。ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、つまりは「高断熱でエネルギーを極力使わず、しかも自分の家でつかうだけのエネルギーは創ること」を考えて設計された家になります。 神奈川県相模原市にある美都住販では、昨年に引き続き「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2017」にて優秀賞を受賞。この記事では、受賞した東京都八王子市片倉町にある物件にお邪魔してきました。
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」ってどんなコンテスト?
このコンテストで美都住販は今年も受賞することができました。
受賞のポイントは3つあります!
【Point(1) 住宅の性能】 断熱性や気密性の高い住宅
【Point(2) 住宅の設備】太陽光パネルの導入など省エネ技術や方法を総合的に評価
【Point (3) ハウスメーカーの取り組み】省エネルギー住宅普及への各種取組みを総合的に評価
↑↑つまりは、「性能が高くて、エネルギー消費量が少ない家が受賞の対象になっていて、しかもハウスメーカーの姿勢も大切だよ!」というコンテストなのです。加えて最近では、性能だけではなく、家のデザイン面もコンテストの基準になっていると言われています。
受賞したGrado ZEROってどんな家?
Grado ZEROが省エネに優れた家として選ばれたには理由があります。ここでどのような点が評価されたのか、一緒に見ていきましょう!
1. 断熱性能を測るUA値が0.5
みなさんUA値ってご存知ですか?
なんだか専門用語で難しいイメージかもしれませんが、「魔法瓶」をイメージすると分かりやすいかも…⁉︎ この家は、まるで魔法瓶のように熱が漏れないようにしっかりと作られているので、家の中と外の温度の行き来がしにくいのです。
具体的にUA値とは「外皮平均熱貫流率」を示し、家全体の断熱性の数値を見える化したものです。0に近いほど温度の行き来がしにくいとされていて、その数字は設計や取り入れる窓や玄関などの設備、断熱材、そして、実際に家をつくる大工さんの腕にも左右されると言われています。
片倉町のGrado ZERO のUA値は、0.5。この数字は、東京で暮らすための家として十分な数字だと考えられています。(※寒さの厳しい北海道には北海道の基準が、温暖な九州には九州エリアの基準があるのです)
2.ゼロエネルギーを目指した太陽光発電システム
片倉町のGrado ZEROに使われている太陽光発電システムは5.13kwと高いレベルの発電力をもつシステム。曇りや秋冬でもその実力を発揮してくれます。
屋根は太陽光パネルの設置に適した軽くて丈夫なカラーベストを採用しています。紫外線に強いグラッサコートが色あせしにくく、耐候性を保ちます。汚れにくいのも特徴なのでメンテナンスにかかるコストの削減につながるとのことでした。
3. オール電化・エコキュートなどの省エネ設備が揃っていました
トイレや水栓は節水・省エネ性能のある水栓を採用しています。照明はすべてLED。その他エコキュートやオール電化で省エネを実現しています。またそれらの数値を見える化してムダなく管理意識を高める「HEMS」を採用。電気の使用量をはじめ、太陽光発電の発電量や売電額も一目で分かるので節約意識も高まります。
機器の不具合や故障の場合にも画面で分かるので早期対応できるのも安心ですね。
4. 冷暖房時の熱ロスを抑えた第一種換気システム
排気・給気した空気を熱交換し、いつでも安定した温度の空気を家中に届けることができる第一種換気システムが備わっていました。冷暖房時の換気による熱ロスを防いだり、PM2.5に対応する微小粒子用フィルターが付いたりしているので大気中の花粉や細菌、黄砂などの汚染物質をブロックしてくれます。効率良く家の中の空気環境を整えてくれるので、アレルギー対策やヒートショック対策にも役立つので家族も安心。
- 天井についた四角い換気口が「第一種換気システム」の空気の出入り口。
- モデルハウスには、細かい商材の説明も書かれているので、「担当者が着いてくるのが苦手」という方も安心して物件を見て回ることができますよ!
こんなに省エネで高性能な家ですが、住む人にとって大切なのは住みごこち!毎日住む家だから快適が一番ですよね!この家の立地や間取り、収納などにも注目してみました!
毎日の暮らしが楽しめる快適環境に注目〜〜!駅近物件なのに、とても静か。
立地は東京都八王子市片倉町にある京王高尾線「京王片倉」駅から徒歩約1分。駅の改札を出るとすぐ左側にGrado ZEROが2棟並んでいます。JR横浜線の「片倉」駅やJR中央線の「八王子」駅にも歩いていけるので目的地に合わせて複数の線を利用できるのも魅力です。
駅近というものの、一歩家の中に入ると静か!思わず駅近物件ってことを忘れるほどの静けさでした。屋根・外壁ともに断熱・遮音効果がありますし、窓はLow-Eの複層ガラスだからこその遮音効果には本当に驚きです。
やっぱり家族が集まるリビングは開放的なほうがいい!だから大切なのは、家の断熱性能
対面キッチンに17.7帖と広〜いLDK。やっぱり家族が長い時間を過ごす場所だから、広くて開放的な空間がいい。
そのために考えられた家の中心にあるリビング階段にも注目してください。「リビング階段」や「吹き抜け」をつかった広い空間を採用した設計は「エアコンが効きにくい!」などの温度環境の面も気になるポイントではないでしょうか? でも、GradoZEROは大丈夫。家自体の性能が高いことで、家の中の”快適温度”を一定に保ちます。少ないエアコンの台数で、家中の温度を調整できますよ! 実際にこの物件では、リビングと2階廊下までは1台のエアコンで対応しているとのことで驚きました。
また、この片倉のモデルハウスは家具付きなので、取材班も暮らしのイメージがしやすかったです。リビングに隣接した小上りの和室もゲストルームやお子さまのお昼寝にも使える便利なお部屋。
- 和室はロールカーテンでさっと仕切ればプライベート空間に早変わり。ゲストが来たときもゆっくりしていただくことができますね。自然光がやわらかく行き来するので仕切っても圧迫感がありませんでした。
- ロールカーテンをあげるとリビングからロールスクリーンが飛び出して見えることがありません。「垂れ壁」でロールスクリーンを隠す設計ができています。設計士さんの心遣いと優しさを感じますね。スッキリ暮らせるハイセンスなデザインが粋です。
「ここに収納があったら散らからないのに…」あると嬉しい場所に、必ず収納がある!
家族が普段行動する動線上に収納があることで、お子様もモノの収納がしやすく、そして家が散らかりにくいというメリットがあります。収納を設計するときのポイントは「適材適所」。まさに、Grado ZEROでは、家族の日ごろのライフスタイルを想像しながら、あると嬉しい場所に収納を設置しました。細かく紹介していきますね!
- 【玄関】玄関収納に隙間を設けたちょっとした便利空間。普段履きのシューズをしまったり、ちょっとした収納ボックスが置けたりと便利なこの空間。土間も広く感じさせる効果もあるので、見た目がスッキリ!
- 【玄関】階段下を有効活用した大容量の玄関収納。照明付きの玄関収納には季節的に履かない靴や傘、折りたたんだベビーカーなどもしっかり収納できる広いスペースが確保されていました。棚は可動棚なので、しまうものによって自由自在に調整できます。
- 【キッチン横】キッチンのすぐ横に設けたパントリー。お水やお米、調味料、お酒など、食品ストックの場所に困ることはありません。シンプルかつスマートにパントリーに収納しましょう! 防災のための備蓄品もここにしまうといいかも!
- 【洗面所】洗面所にはタオルや下着、ストック洗剤などたっぷりしまえる収納スペースを発見!洗面所って案外荷物が多い割には収納が少ないため、「さっと取り出せる場所に収納があると便利!」だと感じている人も多いのではないでしょうか。かゆい所に手が届く収納スペースに感激!
- 【2階ウォークインクローゼット】大型ポールの設置でハンガーにかけたまま収納できます。色別、シーズン別で上手に収納できそうですね。スーツなども一目で選べるのでスマートな暮らしが実現しますね。また取材を担当した「時短命主婦」としては「洗濯物を取り込んだままここに収納してもいいかも!」とも思いました(笑)
- 【2階ウォークインクローゼット】ウォークインクローゼットの広さは2.75帖。ああ広い。手の届きやすい場所に棚板があるので、カバンや帽子もディスプレーのように収納できそうです。2階の中心にあるので家族みんなで共有できますね!
主婦に嬉しい、雨の日の洗濯物対策もばっちりと。
雨の日に洗濯物が干せないのはストレスになるものです。「乾燥機もあるけどできるだけ使いたくないし…」と考えているかたもいらっしゃることでしょう。もしかしたら、天日干ししたものの、あとちょっとだけ乾かしておきたい、という日もありますよね。そんなときに便利な室内干しのアイデアが採用されています。
- 【浴室暖房乾燥機】衣服の室内干しの場所としてよ浴室も使えます。少し洗濯とは話がそれますが、実はヒートショックで亡くなる方というのは交通事故で亡くなる方よりも多くいらっしゃるそう。浴室乾燥機は冬場のバスルームを事前に暖めておけるので、急な血圧の変化を防ぐ役割も注目されています。
- 【室内干しに便利なホスクリーン】バルコニーに面した洋室には取り外し可能な「ホスクリーン」。来客時や必要のないときはさっと取り外しできる室内用の物干です。デザイン性もあるので生活感がありません。こちらも家事の強~い味方です。
これからの暮らしを考える。創エネ・省エネでゼロエネルギーを目指して
住まいに断熱性と省エネ性能をあげるには、外壁に使う素材にこだわるだけでなく、高レベルの太陽光発電システムや省エネ設備が必要です。それらのすべてを家に備えるということは住宅にかける初期費用は標準よりも高くなるでしょう。しかし、国は2020年までに「新しく建てる住宅の過半数でZEH(ゼッチ)を実現する」と掲げています。これからは地球に配慮した住宅、暮らしかたが必須となる世の中、住む家や暮らし方をあたらめて考えて見直しするのもいいことですよね!
ぜひ、参考にしていただけたら幸いです!