2025.01.17インタビュー&レポート住み心地インタビュー vol.40
大家族でものびのびと!広さと遊び心を叶えた、2階リビングの住まい。
2023年4月、相模原市内に注文住宅を建てられたH様ご家族。そのお住まいの最大の特徴は、広々とした2階リビング。他にも、子どもの秘密基地としてロフトのような小屋裏収納を設けたり、むき出しの梁にハンモックブランコをぶら下げたり、何やらワクワクが盛りだくさん! 2階リビングの理由を含め、家づくりの経緯から住み心地まで、いろいろな角度からお話を聞きました。
植栽と子どもたちに癒されながら、取材スタート!
- 色味のセンスが◎。
- 植栽も引き立つシンプルな外壁デザイン。
リビングを2階に設計する家、最近増えているそうです。
なんとなくオシャレなイメージはあるけれど、実際の暮らしはちょっと想像がつきにくいですよね。
今回は、そんな2階にリビングがある家を取材できるとのこと。
たくさんの疑問を胸に、メリットもデメリットも根掘り葉掘り聞き出そうと、気合十分で現場へ到着します。
するとまず、センスを感じる落ち着いた色味の植栽たちにエントランスで出迎えられ、気持ちはほっこり。
そうかと思えば、H様ご夫婦とお子様たちがぞろぞろと玄関に来られて、丁寧なご挨拶で迎えてくれました。
先ほどまでの気構えはどこへやら、なんともあたたかい気持ちで取材を始めることとなりました。
毎日にぎやかで楽しいけど「狭さ」がついに限界に!
- シューズクローゼットも大容量。
- 帰宅したらすぐに手洗いができる。
2023年4月より、新しいお家にお住まいのH様ご家族。
なんと言っても気になるのは、マイホームを考えるきっかけとタイミングです。
「子どもが産まれたタイミングで手狭になって~」はよく聞くセリフですが、H様の場合はすでにそこそこの大家族。
今の家づくりにどんな経緯があったのか、早速うかがいました。
まずご夫婦としては、結婚前までは都内で暮らしていたそうです。
結婚後、親戚が住んでいた戸建てが空き家になると聞き、せっかくだからと住まわせてもらった場所が、相模原でした。
ご主人様「当時から子どもがたくさんほしくて、子どもにはまわりを気にせずいつも元気でいてほしいと思っていたので、夫婦そろって戸建て派でした。ただ前の家はけっこう狭かったので、いつかは広い家に住みたいという思いは持ち続けていました」
奥様「前の家は玄関の間口が1人分しかなかったので、毎朝出発の時間に全員が渋滞していたんです(笑)。たしかに狭い家でしたが、子どもが多いとそれはそれでわちゃわちゃしてて楽しかったんです。ただ、一番下の子を妊娠したことがわかった時点で『さすがにそろそろだよね』となりました」
新居を考える際は、上のお子様がすでに小学校に通っていたこともあり、同じ学区を必須条件としたH様ご家族。
近所を歩いているときにたまたま見つけた分譲地が、美都住販の土地だったのです。
ご主人様「その分譲地は人気で、すでに先約が入っている状態でした。すごくいい場所だと感じたのですが……仕方なく他の場所や建売などを検討することにしました。担当スタッフの江原さんは人柄がよく信頼できる方で、いいハウスメーカーに出会えたと思ったんです。ただ、その後他社も含めて検討を続けましたが、最初の分譲地ほど『これだ!』と思える物件には出会えませんでした」
H様ご夫婦は、子どもたち全員にいつかは個室を設けてあげたいと考えていたため、それを実現するにはある程度の広さがある土地で注文住宅を建てるしかなかったようです。
そうこうしていると、奥様が臨月に。
家探しも一時中断かと思われたそのときに、1本の連絡が入ります。
奥様「江原さんから、最初の分譲地でキャンセルが出たと連絡があったんです。実は、臨月だったので連絡をなるべく控えてほしいと事前に伝えてあったのですが、この連絡は迷わずいただいた印象です。当然嬉しかったですし、そのままの勢いで契約を進めました。他社ではまったく連絡をくれなくなったところもありましたが、江原さんは重要なことはきちんと連絡してくださったので、親身になってもらえたところがすごくよかったです」
導かれるようにして、2階リビングに。
H様ご家族の家づくりのこだわりを聞いていると「ビフォーアフター」というテーマが浮かびました。
前の家での不満を、新しい家で快適へと変化させる。明快なポイントを1つずつクリアすることで理想の家へと近づけていったそうです。
まるでジグソーパズルのピースをはめていくような作業で、家づくりはどの工程もとても楽しかったとのこと。
まず、注目のリビングへのこだわりからお聞きしました。
ご主人様「以前が狭かったので、リビングに限らず広さはどこも重視していました。加えて前の家はリビングが道路の角に面していて、そこで行われる井戸端会議の内容が丸聞こえだったんです。なので美都さんには、外の人の声、そして視線も気になっていたことを、設計の打ち合わせでまず伝えました」
- 収納スペースとしても優秀。
- リビング直結の階段があり、子どもも気軽に使える。
またH様は他の要望として、お子様が遊べる秘密基地のようなスペースがほしいことも伝えていたそうです。
その結果、設計士さんから導き出すように提案されたのが、2階リビングでした。
H様ご家族の希望ではなかったんですね!
外の人を気にしないで済みますし、ロフトのように小屋裏収納をリビングにつなげることで、子どもたちは広い場所と狭い場所を行き来して、ずっと飽きずに遊べるようになっています。
奥様「私たちは勝手に3階と呼んでいます(笑)。子どもが遊ぶだけでなく、荷物置きや夫のリモートワークスペースとしても活用しています」
さらに、小屋裏収納の横は大きな吹き抜け空間になるため、リビングに明るさと開放感が加わり、より広く感じられるのです。
外からの視線に関してはさらにひと工夫が。
隣の家の人が2階にいる場合にも配慮したのです。
大きな窓のほうは、バルコニーの壁を目線よりも高くしてあります。
テレビの上にある窓も高い位置にして、開放感を演出しながら外からの視線は入らない、絶妙な高さに設定されていました。
リビングが2階になったため、自然と子ども部屋は1階に。
今は部屋をできる限り広く使い、将来的には壁で区切ることでそれぞれの部屋にすることができる仕様です。
よく見る子ども部屋の構造ではあるのですが、このバージョンを見たのは筆者は初めてです……!
奥様「ヌックは設計士さんから提案していただきました。一番いいと思っているのは、子どもを風邪などで寝かせられるところです。まだどこかの部屋で1人で寝るには心細い年齢なので、家族の団らんを感じながら、かつ他の人を邪魔しないで横になれるスペースがあることは、意外と大切なのかもしれないと感じています」
このあたりのこだわりは、聞けば聞くほどお子様のためを考えたものばかり。
H様ご夫婦の我が子への愛情がたっぷり伝わってくる家づくりですね。
「2階リビング」と主役の座を争うほど、照明にもこだわった家。
- 家族の服をこれだけ置いても広々。
- 大活躍しているという室内干し用バーと乾燥機。
もちろん、ご夫婦のための生活動線や暮らしやすさもきちんと考えられています。
奥様「前の家はランドリースペースや干す場所も狭かったんですよ。それが今では、一般的な家よりも広いですし、全員分の着替えを置いていてもまだ余裕があります。バルコニーで干すのはもちろんのこと、室内干し用のバーがあるし、さらにはガス乾燥機まで! まさに至れり尽くせりです」
- 奥様が持ち込んだビンテージ家具。
- ゆったりスペースで使いやすそう。
- 3口並列のIHコンロ。
- キッチン横に大きなマグネットボード。
奥様がメインで使用するキッチンは、お気に入りのビンテージ家具でアイランドキッチン風に。設置することをずっと夢見ていたそうです。
奥様「前の家にいる時点で『いつかは』と思って買ってあって。でもこれを置いてあるせいで狭かったのかもしれません(笑)。見た目や料理をするときの利便性もそうですが、これをおくことで1つ回遊するコースができるので、子どもたちも楽しいかなと思いまして」
ここでもまた、お子様のため。を考えられている奥様。
奥様「私は片付けが苦手なので、とにかく困ったら詰め込めるようにパントリーもかなり大きくしてもらいました。結果、冷蔵庫も中に入れることができ、リビングからの見た感じもすごくスッキリできたと思います」
- 放射状に光る照明がオシャレ。
- 直線と曲線の組み合わせによるオシャレ。
先のビンテージ家具の他にも、奥様がこだわりを持って持ち込んだインテリアは多数。なかでも熱を入れたのが照明だったとのことです。
奥様「使ってみたい照明がたくさんありすぎて……最終的には、照明リストをエクセルでまとめて設計士さんに提出して進めていきました。さすがに過去そんな人はいなかったようで驚かれましたけど(笑)。それでも、どこもいい感じに設置してもらえたので、わがままを言ってよかったなと思います。お金をそこまでかけずに雰囲気をガラッと変えられるので、照明にこだわるのはオススメです」
ちなみに大きな3つの球体が印象的なリビング照明。こちらはインテリアコーディネーターさんからの提案だったそうですが、まるで空間を生かしたアートのようです。
聞くところによると、照明の担当スタッフさんが、どの角度から見ても美しくなるように、それぞれの並べ方を時間をかけて細かく計算して設置したのだとか。
う~ん、たしかに、見るほどに深みを感じます。
照明版「龍安寺の石庭」といったところでしょうか。
- ヌック横のコンセント状況。インターネット用のケーブルがつなげられるものまで。
- 間違いなく便利なやつ……!
家事やインテリア関係は基本的に奥様が担当していたようですが、ご主人様はやや意外なところにこだわりを見せていました。
ご主人様「前の家ではタコ足配線だらけだったので、多い分には困らないだろうととにかくコンセントをたくさん付けました。たしか40個前後で、ここまで多い家は珍しいと思うのですが、担当の方が真剣に対応してくれたことは嬉しかったですね。ちなみにリビングのテレビ用コンセントも2箇所にしてもらって、模様替えにも対応できるようにしています」
人それぞれの性格や好みが色濃く出る家づくり。
聞いているだけでもなんとなく人柄が伝わるようで、面白いものですね。
相模原も、そしてこの家も、子育てにいい。
ご主人様「ひと言で言えば、まったく不満のない家です」
奥様「毎日いい家だなと思いながら過ごしています」
住み心地について言葉少なに語るお2人の真意は、特に「ここ」ではなく、すべてが快適だということの裏返しだったようです。
気になった2階リビングも「最初から自然に使えていて、何の違和感もない」そう。
前の家からのギャップがあるとは言え、理想やこだわりをありったけ詰め込み、まさに夢を叶えた我が家の住み心地は、それはもう言葉にならない感覚なのかもしれません。
最後に、相模原というまちの住み心地についてもお聞きしてみました。
奥様「子育てしやすいまちだと思います。飲食店で言えばまずファミレスが多いのは助かっています。あと個人店でも『子連れOK』みたいな店が多いんです。そして何と言っても大きな公園がとにかくたくさんあり、普段からすごくお世話になっています」
ご主人様「都会のなかに自然がバランスよくあるんですよね。それに近くに大きな病院もあるので、子どもたちに何かあっても安心です」
ご夫婦のコメントには、最後の最後まで「子ども」がたくさん。
きっとお子様への愛情が、言葉としてそのままあふれ出たんですね。
当のお子様たちは、取材中は常に配慮をしてくれ、最後も礼儀正しい挨拶とともにお別れしました。
これからもご両親の愛情をまっすぐに受けながら、のびのびと成長していってほしいと思います。
相模原には、そしてこの家には、その環境が十分すぎるほど整っていますから。