2018.01.19インタビュー&レポート住み心地インタビュー vol.8
地下室+スキップフロアのある超こだわり邸宅
相模原市内、橋本駅から車で少し離れたところにあるT様邸。日当たりを求めて建てられたという一軒家は、本場のアメリカを感じる輸入住宅のような空間で、地下室あり、スキップフロアありの超オシャレハウス! そこに2人で暮らすご夫婦の、素敵なセカンドライフをご紹介します。
アーリーアメリカンスタイルの超こだわり邸宅
「ここは……日本!?」
取材当日、家に招き入れてもらった瞬間に見た屋内の景色は、日本のそれとは明らかに異質なものでした。
間仕切りがほとんど見当たらない大胆な吹き抜け構造で、日当たりがよく開放的。アンティーク調のインテリアがよく似合う、ここは、まるでアメリカ映画にでも出てきそうな一軒家です。
- 間仕切りのない開放的な空間が広がる。
- 思わず見上げたくなるほどの大空間。
- 大きな吹き抜けの空間が心地良い。
- 玄関の真上も高い吹き抜けに。
1階フロアのタイル、ランダムな塗りが美しい漆喰の壁、あたたかな雰囲気の木製の天井、ラップサイディングの外壁……。すべてが珍しすぎて、失礼とは思いながらも、室内に入るなり床から天井まで360度、ぐるぐると何回も見まわしてしまいました。
「日当たりのいい家に住みたかったんです」ご主人様
相模原市緑区にお住まいのT様ご夫婦。現在は定年退職され、ご夫婦で素敵なセカンドライフを満喫されています。
この家を建てたのは10数年前で、もともと近くには住んでいたものの、日照環境が悪く「日当たりのいい家に住みたい」と考えたのがそもそもの始まりなんだとか。それにしてもこの本格的なアメリカ風(?)の家、どんなところからインスパイアされたのでしょうか。
ご主人様「山中湖のあたりに外国風の佇まいの家に住んでいる親戚がいて、家を建てる前に訪れて参考にしました。まず日当たりのことが第一でしたし、開放的なつくりは室内がとても明るく感じたので、そんな感じにしようかなと。」
- 採光用の窓が吹き抜け空間にもたくさん。
- 2階は空中廊下のようなつくりに。
もちろん、屋内の細かな部分にもご夫婦のこだわりがふんだんに詰まっています。
ご主人様「木製のサッシはとても気に入っています。構造の都合上屋内のみですが、経年での色の変化は味わい深いですよね。また、壁はすべて漆喰です。通常のクロスは汚れなど張り替えのリスクがありますし、デザイン性はもとより湿度やにおいなどの面でメリットがあります。1階の床はタイルで、当初外国っぽく土足生活をしようと思っていたのですが、最初に『汚したくないから』と室内履きを使って以来、今もそのままです(笑)。」
- 1階のフロアは全面タイル張り。
- バスルーム内にあるトイレにも扉を設けないという徹底的な開放ぶり。
奥さま「2人の娘が近所で美容室をやっているのですが、そのお店も似たような外国っぽい内装で、それが気に入っていたので同じような雰囲気をめざしました。」
- いかにも外国っぽい雰囲気のオシャレなキッチン。
- かわいいデザインの洗面台。
地下に広がる大空間。その正体は……!
紹介したいところが山ほどあるこのお宅の中でも、最大の特徴はこの地下室の存在です。現在ご主人がホームシアターとして映画を楽しんでいるこの空間は、どのような経緯で設けられることになったのでしょうか。
ご主人様「きっかけは担当の方に紹介されたことです。『こんなこともできます』程度だったのですが段々と興味がわいてきて、最終的には地下室建設の工程が見られるからと、業者のある長野県まではるばる見学に連れていっていただいたんです。それで……やってみようかなと(笑)。」
- 地下室へ続く階段。ドキドキ感がある。
- 男なら1度は憧れる(?)天井付けのプロジェクター&スピーカー。
- ご主人様の就寝スペースとしても活用。
- スクリーンを上げると採光用の窓が。
地下室ながら外の明るさを感じるのは、天井付近にある窓が原因。実はこの地下室、地面から少しだけ顔を覗かせる高さに設計されているのです。
プロジェクター&5.1chスピーカーを完備し、優雅に映画を楽しむ毎日……。いやぁ、憧れますね。
奥様が趣味を楽しむスキップフロア
地下室の次は中2階です。
最近はスキップフロアと呼ばれ、人気が出てきている空間です。これでもかと外光を採り込む大きな窓と、ぬくもりのある無垢材のフローリングが最高のリラックス空間となっています。現在は奥様が趣味の小物作りをするスペースとして活用されているそうです。
- スキップフロア上部。
- スキップフロア(奥様スペース)。
- フローリングは、傷さえも味わい深い無垢材を使用。
- 奥様が趣味で作っている小物たち。
奥様「もともとは飼っていた犬のためのスペースでした。今は私が趣味の小物作りをする場所として好きに使っています。小物は一応、販売もしているんですよ。」
この家だからこそできる「あたたかな暮らし」
「日当たりが悪い」という以前の家から、この明るく開放的な家へと住空間ががらっと変化したT様ご夫婦。もちろん、生活もかなり快適性が上がったようです。
ご主人は地下室でホームシアター、奥様はスキップフロアでの小物作りと、それぞれがそれぞれの趣味を大切にしながら、開放的な空間で常につながっている……。2人の暮らしからは、そんななんとも言えない絶妙な距離感による居心地のよさが随所に感じられたのです。
そこにあったのは、体感的にも心情的にも「あたたかな暮らし」でした。