2022.02.27インタビュー&レポート住み心地インタビュー vol.32
子育てと仕事の両立を叶えた、アトリエのある家。
2021年5月、相模原市内で注文住宅を建てた、小さなお子様とご夫婦の3人で暮らすT様ご家族。家の特徴は、なんと言ってもアトリエの存在。アクセサリーの制作・販売を手がける奥様は、家づくりを工夫することにより、子育ても仕事も両立できる人生を実現されました! 住宅購入の経緯から実際の住み心地まで、たっぷりとお話をうかがってきました。
想像以上に住みやすい街、相模原。
「アトリエがある家」と事前に聞き、ワクワクしながら取材に向かった筆者。
どんな芸術家が住んでいるのかと思いきや、お会いしたのはお子様が産まれたばかりという幸せそうなT様ご家族でした。
さっそく招き入れていただき、お話を聞くことに。
「お、これがアトリエか」と横目で気にしながらも、まずはこの家を建てるまでの経緯をお聞きしました。
T様ご家族が相模原に住むようになったきっかけは、約20年ほど前にご主人様の実家が相模原に引っ越したことだそうです。
もともと横浜市で生まれ育ったご主人様は、ご家族の引っ越しをあまりよく思っていなかったのだとか。
ご主人様「住む前は相模原に対してイメージがなかったので、少し不安でした。でも住んでみると、スーパーや病院は近くにたくさんあって、自然も多いし、道路も広く整備されていて……想像以上に住みやすい街だなと感じました」
奥様「買物施設や病院、公園が多いのはすごく便利です。子育てにもすごくいい環境だと思います」
相模原市の住み心地のよさをたくさんお話しいただき、最後にご主人様が「横浜に比べれば家賃も安いですし」と付け加えていたところも、実は大きなポイントですよね。
奥様の「アトリエがほしい!」を叶えるために。
この家を建てる前は、相模原市内の賃貸にご夫婦で住まわれていたとのこと。
そして戸建てを購入しようと決意された最大のきっかけは、そう、アトリエです。
実は奥様、元アパレルのパタンナーだそうで、現在は個人で刺繍アクセサリーを制作、販売しています。
ネット通販をはじめ、新宿や横浜の実店舗でも取り扱いがあるほどで、最近よく見かける「趣味で作っています」な人たちとは、一線を画す職人さんです……!
ご主人様「妻のためにもアトリエがほしかったのですが、どうすればそんな家を建てられるのかは当然わかりませんでした。そこでスーモカウンターに行って、いくつか紹介されたハウスメーカーの1つが美都住販さんです。まず相模原が地元のメーカーだったので安心できました。こちらがこだわりたいことに対する予算感もちょうどよく、即決でしたね」
リビングのコンセプトは「街」
家づくりの過程のお話を聞き、素敵だと感じたのは「街」をコンセプトにしたというお話しです。
奥様「家の真ん中にアトリエを置こう→それなら外観もオシャレにしよう→リビングにいたら街にいるように感じるよね……そうした感じで、少々後付けながら『街のようなリビング』をめざすことにしました」
通常、アトリエのようなスペースは、家の隅の方に追いやられてしまいがち。
でもあえて真ん中に設けることで、思いがけず子育てとの両立がよりスムーズになったそうです。
奥様「リビング側に窓をつけたことで、いつでも子どもの様子がわかるんです。針を使う仕事なので子どものスペースとは分けたかったのですが、姿が見えなければそれはそれで心配ですから」
家づくりの話はもちろんアトリエの存在をメインに進みましたが、ほかにもこだわった部分が盛りだくさん。
ご主人様「妻のアトリエ以外では、まず吹き抜けです。私は身長が高いので、天井の圧迫感がない場所があったらいいなと思っていました。吹き抜けには大きな窓をつけてもらい、すごく明るくて開放的な空間になりましたね」
- 2Fの廊下側にも窓があり、明るい。
- ぐるぐる。空気の循環もばっちり。
ご主人様「あとは広いバルコニーです。夏にはBBQみたいなこともしましたし、プランターで野菜を育てたり、気分転換のリラックススペースにしたりと、ずいぶん活躍してもらっています」
- 別角度から。
- 屋根部分も大きいので、洗濯物を干すのにも便利。
また、キッチンカウンターを高くしているのも特徴的です。
開放的な空間にあえて仕切り感を出すことで、落ち着いたダイニングスペースを確保しています。
奥様「最初は油ハネを防げるからと使い勝手を優先して考えていたんですが、見た目もカフェっぽくて気に入っています。ごちゃごちゃしがちなキッチンまわりが常に隠れているので、いつでも部屋全体がきれいに見えるところもよかったです」
- キッチンの手元が全部隠れているので、リビングからは常にすっきり見える。
- ダイニングがいい具合に仕切られていて落ち着く。
アトリエ、リビング、キッチン、ダイニング。すべてがつながっていながら、それぞれが独立した空間にもなっています。吹き抜けやカウンター、クロスを工夫するなどして、いる場所や見る角度によって表情が変わる。まさに「街」の中にいるような、素敵なリビング空間です。
子どもにいい財産が残せた。
さまざまなこだわりの詰まった家づくり。実際の住み心地はどうだったのでしょうか。
ご主人様「一番大きかったのは、エアコンの設定温度が賃貸時代と5度くらい違うことでしょうか(笑)。家って快適な場所なんだと改めて感じました。吹き抜けの窓が大きいので夏は暑いかもしれないと思っていたのですが、それも感じませんでしたね」
さらにT様は、環境問題への思いを続けます。
ご主人様「近年は環境問題が深刻なので、何かしら貢献したいとは考えていました。それで太陽光発電を乗せて、エコキュートも入れてと、できる限り省エネ住宅に近づけることにしたんです。結果、賃貸時代に比べて月々の光熱費が半分程度に抑えられて、家計的にもプラスになりました」
一方、奥様からは実生活での利便性が語られました。
奥様「シューズインクローゼットをウォークスルータイプにしたので、玄関が広く感じますし、何かと便利ですね。ベビーカーなど少し大きいものを置くのにもぴったりです」
奥様「あとはつり戸棚です。私の身長に合わせて、設置する高さを通常よりも低くしてもらいました。すごく使いやすいですし、背の高い夫は戸棚の上にすぐ手が届くからと、たまに掃除してもらっています(笑)」
最後に、今回の家づくりをT様に総括していただきました!
ご主人様「設計士とインテリアコーディネーターの方には、こだわりをたくさん伝えたので、内心『嫌がられるかなぁ』と思っていたのですが、むしろ『ここまで考えてくれるんだ!』くらいに毎回こちらの意向を汲み取ってくれましたし、打ち合わせが本当に楽しかったです。自分たちの願いや想いがカタチになってよかったですし、何より相模原で叶えられたことが嬉しかったですね。子どもにもいい財産が残せたと思います。これからこの家で、子どもと一緒にどんなことができるだろうと、想像するだけで楽しみです」
刺繍アクセサリーの制作・販売「huakukka」
huaは中国語で「花」
kukkaはフィンランド語で「花」
私が影響を受けた二つの国から名付けました。
身に付けた時のときめきを大切に
ひとつひとつ心を込めてお作りしております。
minne、Rabbit DEPARTMENT
香港nomnomで活動中♪
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