2019.12.20相模原ライフ相模原市 全駅徹底ガイド vol.10

【橋本駅】リニアの駅ができて街はどう変わる?

神奈川県相模原市緑区に位置し、リニアの駅が開業することで話題の橋本駅。電車が2社3路線も乗り入れていることなどから、すでに交通の要所と知られています。また、買い物のしやすさや自然の多さなどからも住みやすさは◎。現在も成長が続く街です。今後、リニアの影響でさらに街が盛り上がることは間違いありません。そこで、気になる橋本駅周辺の将来性を探ってみました!

橋本って、どんなところ?

リニアの「神奈川県駅(仮称)」ができることで話題の橋本ですが、関係者や近隣の方以外はなかなか馴染みのない地域かと思われます。

橋本は、神奈川県の北西部にあり、東京の八王子と町田に挟まれるような場所に位置します。鉄道はJR横浜線、JR相模線、京王相模原線が乗り入れており、新宿や横浜へは直通で向かうことが可能です。国道16号線、129号線などの主要道路も存在し、その利便性の高さから交通の要所としても認知されています。

駅前にはミウィ、イオン、アリオなどショッピングセンターが店を構えるほか、国道沿いにも大型ショップが多く立ち並び、買い物にも不便しない街、橋本。周辺には大学が点在し、若者が多いことから、街中はいつも活気にあふれています。

また、都心への交通の便の良さなどから、すでに駅前は高層マンションが多く、ベッドタウンの様相を呈しています。それでも、駅南西部には広大な自然が広がっていたり、駅を離れれば閑静な住宅街が多かったり、近隣住民にとっては住みやすい環境であることは以前から知られています。

リニアについてざっくりおさらい!

すでに交通の要所である橋本に、神奈川県駅(仮称)というリニアの駅ができることに!

でも「どんな利点があるの?」「そもそもリニアってすごいの?」など、わからないことも多いですよね。

そこで、今一度リニアについて、ざっくりとおさらいしたいと思います。

まず「リニア」とはリニア中央新幹線を指します。

リニアの停車駅は、品川駅、神奈川県駅(仮称)、山梨県駅(仮称)、長野県駅(仮称)、岐阜県駅(仮称)、名古屋駅、ここまでが2027年に開業予定。

2045年には新大阪駅まで延伸することをめざして調整が進んでいます。

東海道新幹線と並行するように少し北のルートを通るリニアですが、具体的に何が違うのでしょうか。

まず挙げられるのは速度です。現在、国内にはさまざまな新幹線が走っていますが、最高速度は速くても時速300km強程度。それが、リニアの時速は約500kmと、飛び抜けて速いのです。

そして、その超高速走行を実現しているのが「車体が浮く」ことです。超電導という技術で、同じ極の磁石が反発する力を利用し、なんと車体を浮かせて走行します。

(これ以上難しい話はしません!)

実際に10cmほど浮いて走るそうで、どこか「未来ののりもの感」がありますね。

神奈川県駅(仮称)から品川駅まで約10分!? 交通の便に劇的な変化が。

リニアを利用できるようになることで、他県へのアクセスが飛躍的に向上します。

まず東京方面では、橋本駅から品川駅までがなんとたった約10分になるとの試算がされているそうです! 現在の鉄道アクセスでは、各線の各駅停車を利用すればおおよそ1時間程度は要してしまうので、単純計算で約50分の短縮につながります。

日本でも屈指のオフィスタウンである品川へのアクセス向上で、橋本の通勤事情に革命をもたらす可能性大です。

大阪方面では、橋本駅から名古屋駅までは約60分。現在、新横浜駅~名古屋駅間が約90分なので、いったん新横浜駅に出る手間を考えても、かなりの時間短縮となっています。

ほかにも、新大阪までが開通すれば、品川駅~新大阪駅間は約67分(現在:新幹線で約145分)、品川駅~名古屋駅は約40分(現在:新幹線で約90分)で結ばれるなど、大都市間の移動が非常にスムーズになるとされています。

このように近い将来、橋本駅は“日本の3大都市圏”とつながることになるのです。

何ができる? ワクワクするまちづくりが進行中!

交通事情にこれだけ大きな変化があると、当然街としても変化が生まれます。

現在相模原市では、橋本駅および相模原駅周辺を「広域交流拠点にしていこう」との計画のもと、まちづくり計画が進められています。

特に橋本駅周辺エリアについては「産業の活力と賑わいがあふれる交流拠点」がコンセプトです。

では、具体的にどんな計画なのでしょうか。

リニアの駅は橋本駅南口エリアに予定されているため、その周辺を3つのゾーンに分け、それぞれ以下ように計画を進めています。

※引用:相模原市ホームページより

①広域交流ゾーン

さまざまな交通手段による国内外からの来街者を受け入れる交通ターミナルとしての空間形成に取り組むほか、圏域全体の観光、物産、産業などに関するさまざまな情報発信の拠点となる機能導入を図ります。

●想定される施設例…駅前広場、イベントスペース、情報発信拠点(展示スペースなど)、広域交流拠点のコンシェルジュ機能を有する施設など

②複合都市機能ゾーン

オフィスなどの事業活動の拠点や生活・地域に密着した機能が複合的に集積する地区として、子どもから高齢者までさまざまな世代が活動する拠点、まちづくりを育てる人々が集い、語らう場となる拠点などの機能導入を図ります。

●想定される施設例…オフィス、商業、飲食、福祉、医療、まちづくり活動拠点、都市型居住など

③ものづくり産業交流ゾーン

産業の人材・情報が交流する拠点や、新たな製品・サービス、次世代の技術(宇宙開発・ロボット産業など)が創造される拠点として、圏域内外から産業・経済の交流のために利用される機能導入を図ります。

●想定される施設例…展示場、会議室、インキュベーション、産学連携窓口、シティホテルなど

※引用:相模原市ホームページより

 

まだまだ具体的な施設名が挙がってくる段階ではないようですが、かなり大規模な変化が起こりそうなことは想像できますね。

今後の橋本駅周辺の変化は、近隣住民からはもちろん、他県など遠方からもその成長ぶりが注目されること間違いナシです!

将来性も◎。住みたい街ランキング上位進出も間近!?

  • ※引用:相模原市ホームページより
  • ※引用:相模原市ホームページより
  • ※引用:相模原市ホームページより
  • ※引用:相模原市ホームページより

最後にあらためて、リニアの駅が橋本にできると生活にはどんな影響が出るのかを想像してみましょう。

まず駅前に商業施設などが増えることで、お買い物全般がかなり便利になることが考えられます。流行のショップの出店なども増えれば、よりオシャレな生活ができる場所として認知されることも。そうなれば、住みたい街ランキング上位進出も夢ではない!?

すでに高い買い物の利便性がさらに進化することで、今以上に橋本から出られなくなるかもしれません。

また、オフィスビルなどが多く誘致されれば「橋本で働く」という選択肢も出てくるかも。そうなれば、通勤以前の問題ですね。

周辺交通事情に関しては、周辺道路や駐車場の整備、バスの利便性向上、自転車走行空間の確保、安全な歩道の整備などが検討されています。ほかにも、環境面や防災面への配慮など、近隣生活者に寄り添った総合的なまちづくりがきちんと進められているようです。

なにはともあれ、橋本駅周辺がどんな進化を遂げるのか。楽しみですね!

●DATA
横浜駅へは約50分、新宿駅へは約40分と、どちらも直通でアクセス可能。西側に足をのばせば、相模湖などの自然豊かな地域が広がる。
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