2024.06.21相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.40

国内外のトップライダーが相模湖に集う!ツアー・オブ・ジャパン相模原ステージ2024

2024年5月25日(土)にツアー・オブ・ジャパン相模原ステージが開催されました。ツアー・オブ・ジャパンは国内最大規模かつ唯一の都道府県をまたぐ自転車ロードレースで、「日本版ツール・ド・フランス」とも言われています。大会は8日連続で開催され、その第7ステージの会場が相模原となりました。今回はそのレースや会場の様子を取材しました。

まずレースのフィニッシュ地点と隣接するメインイベント会場を訪れました。五月晴れのこの日、会場は相模原市政70周年の祝いということもあってかなり活況の様子。相模原市マスコットキャラクターのさがみんや、相模原市緑区イメージキャラクターのミウルがお出迎えしてくれました!

  • 相模原市マスコットキャラクター・さがみん
  • 相模原市緑区イメージキャラクター・ミウル
市政70周年記念ステッカーもいただきました

さがみんは市政60周年の際に生まれたマスコットキャラクターで、今年で10周年を迎えました。

会場内で配布されたスタンプラリーを完成させると応援用のスティックバルーンがもらえるイベントや、様々なアイテムのプレゼントがありました!

  • 出店ブースをまわるスタンプラリー
  • リニアデザインのハンドタオルや反射バンドなどをいただきました

今年で4回目の開催

今回開催されるツアー・オブ・ジャパン相模原ステージは東京オリンピックのレガシーイベントのひとつで、今年で4回目の開催。東京オリンピックが終わってもなお、こうした形でスポーツの大会が大規模に開催され続け、多くの方が集う場となっているのですね。

市内の自転車ロードレース競技の普及やサイクルツーリズムの推進も、ツアー・オブ・ジャパン相模原ステージの目的となっています。本大会の実行委員長である三塚康雄氏は自転車交通安全教室などを通じて、地域の自転車利用者に安全な利用方法を啓発しているとのこと。お子様向けのイベントもあり、観光客も多く見受けられました。

イベント会場までのアクセスは自動車以外にも、予約制ではありますがスタート地点で選手たちの出発を見送ってからフィニッシュ地点に送迎してくれるバスも用意されていました。

会場内にはロードバイク用の駐輪設備がたくさんあり、大会を観戦しに来たローディーたちが愛車を駐めて楽しんでいました。相模湖周辺のカフェやお店にもこうしたロードバイク用の駐輪設備が見かけられ、ここは日頃からローディーが集まる地域なのだと感じられます。

観戦に訪れたローディーたちの愛車

会場には大型ビジョンや地元特産の飲食出店も!

広場には大型ビジョンが設置され、モニター越しに今か今かとスタートを待つ大勢の観客が!屋台や出店で買った地元特産の食べ物・飲み物を手にしながら、画面に釘付けでした。

  • ベンチの近くには出店エリアが並ぶ
  • 20を超える様々なブースが出店

他の観客の楽しむ様子から、食欲に刺激を受けて出店エリアへ。相模原で大豆や柚子を育てている方など地元の方の出店も多くあり、相模原ならではの数々のグルメに舌鼓!

相模原観光協会のブース

まずは地元産の柚子を使用した「ゆずサイダー」をいただきました。風味が強くとても爽やかな口当たり。この日は晴天で気温も高かったので、一層美味しく感じました。

  • 地元産のゆずサイダー
  • 他にも柚子を使った商品がズラリ

続いて、お腹を満たすため焼き鳥を購入。すると店主さんが特別な辛みそをサービスしてくれました。シンプルに塩で味付けされた焼き鳥につけていただくと、奥深い味わいに……!

あげぱんで有名なオギノパンの丹沢あんぱんもいただきました。薄いブリオッシュ生地に、たっぷりのこしあんが入っています。

  • やや小ぶりだがずっしり
  • あんは爽やかな甘さ

そして、地元の特産品のしいたけ料理。しいたけをから揚げにしたもので、食べてみると外はカリッ!中はとてもコシのあるやわらかさ!噛めば噛むほどうま味も染み出てきて最高です!

様々な協賛企業の展示もありました。新技術で栽培されたトマト商品の販売やミサンガすくい、相模原市内に建設中のリニア中央新幹線のモックアップ展示など。これらの出店で、1日中楽しめそうです。

  • ミニトマトやトマトの加工品
  • リニア中央新幹線のモックアップ展示
協賛企業のブースも並びます

いよいよレースがスタート!

さて、ここで注目のチーム“JCL TEAM UKYO”(以下「JCL」)を紹介します!相模原市の終身名誉観光親善大使でもある片山右京氏が設立したJCLは、相模原市をホームとし国内強豪選手が在籍しています。日本国籍チームとして初めてツール・ド・フランスに出場することを目標に掲げ、世界最高峰のロードレースで戦っています。彼らの活躍も見逃せませんね!

スタート地点は、このイベント会場から離れた橋本公園。イベント会場に設置された大型ビジョンからスタートの様子を見守ります。スタート後は、イベント会場に隣接するフィニッシュ地点に向かって屈強なレーサーたちが勾配を乗り越えて来るのを沿道で待ちます。20分ほどすると、坂道を凄まじい速度で駆け上がってくる選手たちが見えてきました。

目の前をそのままの勢いで駆け抜けていきます

平均時速は40kmにもなるというロードレース。このコースは上り坂であるにもかかわらず、大きな風切り音を立てて選手らが駆け抜けていく!それを最前列で堪能できる贅沢な時間です。このツアー・オブ・ジャパン相模原ステージでは、市街地である「橋本公園」をスタート後、このイベント会場のある自然豊かな串川・鳥屋地域を7.5周走り抜けます。このダイナミックなレースの熱気を何度も肌で感じることができました。

沿道には熱い声援を送る方、真剣なまなざしで選手の走りを見つめる方、カメラを構えている方、スティックバルーンを振って応援する方など、十人十色の楽しみ方をしながら観戦していました。

スタートしてから二時間以上が経過し、この熱いレースもいよいよ終盤に。トップでフィニッシュする選手の到来を今か今かと沿道の観客が見守る中、先導車が数台通過すると、やがてブルーのユニフォームの選手が坂を駆け上がってきました。ゴール前の最後のカーブを曲がり勾配のある直線を走り抜けます。

沿道からの応援もいっぱいに響き始め、テンションも最高潮に!
「がんばれ!」「行け!行け!」声援の声もいよいよピーク!

FINISHと書かれたゲートをトップの選手WALKER Max氏が通過すると拍手と歓声が湧き上がりました!
数秒の差で後続の選手らが次々にゴール。
沿道からは依然として応援の声が上がりつつも、「お疲れ様!」「よく頑張った!」「すごかった!」とねぎらいの声がかけられていました。

ついにフィニッシュ!

宮ケ瀬湖を望む美しいロケーションに表彰台が用意されていました。相模原はローディーの聖地なだけあり、市政70周年記念のロゴにはロードバイクのイラストも!

相模原をホームとするJCLのCARBONI Giovanni選手は、この相模原ステージで個人総合時間で1位、しかも2位の選手とは2分の差を維持したままと大きなアドバンテージを得ました!そしてツアーオブジャパンの全ステージを経てグリーンジャージ(個人総合時間賞)を獲得し、全8日間の「総合優勝者」となりました!本当におめでとうございます!

激闘を終えられた選手の皆さん、本当にお疲れ様でした!

熱気あふれるサイコーの1日でした!

国内外から集う屈強な選手たちのスピード感あふれるレースを、地元の特産品を味わいながら楽しむというとても贅沢な時間を過ごしました。目の前を猛スピードで選手たちが駆け抜けていく迫力と臨場感は本当にすごく、これがロードレースを現地で観戦する醍醐味だなと感じました。

また、イベント全体に地域の独自色が表れていて「よくある屋台」といったものがなく、「相模原ならでは」を堪能することもできました。表彰式では市長や区長さんが表彰を行い、官民一体でこの大会を成功に導いているのだとその空気感が伝わります。

初めての自転車競技観戦でしたが、その迫力や疾走感、会場の熱狂をも存分に味わえて、さらに相模原の魅力も同時に体感できる最高にいい1日でした。また来年の開催が楽しみです!

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