2019.08.27相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.29
相模原の【たまご街道】全店制覇!たまごの味、比べてみました!
全国からの来客も増えているという、今や相模原市を代表する人気スポットの1つとなった「たまご街道」。たまご販売店が計7店舗あり、たまごの購入のみならず、各種食事やスイーツでもさまざまな店のたまごが味わえます。そこで今回は、全店舗を巡ってその味を徹底比較! これを知れば、よりたまご街道が楽しめるはず。美食家でも何でもないイチ素人の感想なのはご了承ください……。
そもそも「たまご街道」って何?
相模原市の麻溝台は、古くから養鶏が盛んな地域でした。地域商業の活性化を目的に、現存する7店舗が協力し、たまごの魅力をPRしているという経緯があります。
7店舗のスタイルは多種多様。
非常にざっくりですが、それぞれの特徴を簡単にまとめると以下のような感じです。
①「農場の家」 一般向け販売、スイーツ、イートイン
②「Sweet eggs」一般向け販売、食事、スイーツ、イートイン
③「昔の味たまご農場」 一般向け販売、スイーツ
④「宝夢卵」 一般向け販売
⑤「田中養鶏場」 一般向け販売(無人)
⑥「ホソヤファーム」 一般向け販売(無人)
⑦「元木農場」 一般向け販売なし
「元木農場」さんは一般の方への販売は行っていないようなので、ふつうにたまごが味わえるのは、実質6店舗です。
やはり、その場でスイーツなどが楽しめる上の3店舗が人気を集めているようです。
それでは、そんな「たまご街道」巡りへ、出発します!
2大ブランドたまごが人気の①「農場の家」
まず訪れたのは、60年以上続く養鶏場「コトブキ園」の直売所である「農場の家」です。
こちらの人気は、味の異なる2大ブランドたまご「恵寿卵」&「長寿卵」。
「女性のためのたまご」とうたう恵寿卵は、葉酸やビタミンAといった特に女性が喜ぶ栄養素が豊富で、濃厚な甘さが特徴。
クセのないあっさりとした口あたりが特徴の「長寿卵」は誰でも食べやすく、その名からご年配の方に人気が高いようです。
これらのたまごは、生む鶏をヒナから育て、天候や外気温、鶏の体調などを毎日チェックし、その時々で与える餌を変えるところまでこだわっているんだとか。美味しいはずです。
- 2大ブランドたまご「恵寿卵」と「長寿卵」が、入り口正面にドーン。
- 受賞したたまご、美味しいに決まってる!
- TKG用しょうゆ。買い忘れた……。
- 野菜コーナーも充実。
- う〜ん。種類が多すぎて&どれも美味しそうで迷う。
- 2テーブル4席のイートインスペース。空いてたらラッキー!
自社たまごを使ったスイーツも人気で、特にサブレシュークリームやなめらかプリンが人気だそう。
また、たまごの殻に入った見た目がかわいい「クレーム・ブリュレ」は、神奈川県指定銘菓にもなっています!
さっそく、人気スイーツをいただいてみました!
シュークリームは、ざくざくとした生地の中にとろ~りカスタードがたっぷり。一方プリンは、その名の通りなめらかな口どけと、ほんのりバニラ風味のカラメルが幸せを呼びます。
どちらもたまごの味がガツンと濃厚……と思いきや、むしろ引き立て役くらいの風味に感じました。もしかしたら、新鮮なたまごを使用しているからこそ、エグみのない味が実現できているのかもしれません。
電話:042-740-2419
営業時間
9:40~17:30
日曜営業
たまごをカフェで味わうなら②「Sweet eggs」
9:30、11:30、13:30(土日は15:30もあり)と、1日に3回販売されるシュークリームが人気との事前情報を入手。ついでにお昼を食べたいからと、11:30狙いで同時刻にお店を訪れると……
一瞬で売り切れるという噂は本当でした。並ぶのは必須なようです。残念……。
- シュークリームの分、プリン買おうっと!
- ここも野菜を取り扱ってますねぇ。
- たくさん受賞している!
- そしてここでもしょうゆを買い忘れました。
さて、気を取り直して。「小川フェニックス」が経営するカフェ「Sweet eggs」は、新鮮な自社たまごをさまざまな料理やスイーツとして味わうことができる、たまご街道屈指の人気店です。
店内はゆったりとした間隔でさまざまなタイプのテーブル席が並びます。ロッジのようなウッド基調のリラックス空間で、お子様連れでも安心してゆっくり過ごせそうです。実際にファミリーのお客さんがたくさん来ていました。
“よいたまごを作るには、健康な鶏を育てることから”ということで、ストレスのない飼育環境、水、餌にこだわっているとのことです。
そんなこだわりたまごを、今回はランチでいただいてみました!
- メニューが豊富でなかなか決められない。本当は全部食べてみたい!
- 食事すると、1人2個まで、なんと無料でいただけます!
王道のTKGを選ばなかった理由は後ほどわかります。
今回は筆者の独断と偏見(ただの好み)により、エッグベネディクト(たまごサラダ)とオムライスデミグラスソースをオーダー。
もちろん、ゆでたまごは2ついただきました。
いろんなタイプのたまご料理が一気に楽しめるのは最高ですね。とろとろ感が絶妙のオムライス。エッグベネディクトは、極厚ベーコンとたまごの共演が織り成すハーモニーが絶品でした。料理によりたまごのコクや風味の感じ方が変わるのがおもしろいです。個人的には温玉くらいが最も強くたまごの美味しさを感じました。
もちろん全部、めちゃくちゃ美味しいです。前述しましたが、やっぱりどれもたまご独特のエグみが少なく、非常に食べやすい印象を持ちました。新鮮なものが美味しいという証拠なのでしょうか。
シュークリームGETならずが悔しかったので、別のオススメスイーツをいただきました。
シュークリームに次ぐ人気という贅沢生プリンは、舌の上でとろける食感とほのかに感じるたまごの風味が「これぞ美味しいプリン」という納得の味。
そして今回、個人的ベストが、隣にあったエスプレッソプリン。簡単な話、コーヒーゼリーとプリンを重ねたものなのですが、エスプレッソの強い渋みとプリンの甘さ&まろやかさが相まって、上品かつ繊細な味のスイーツに仕上がっています。2つの異なる食感を楽しめるのも◎。濃厚なたまご料理の後だったので、なおさらサッパリ感が心地よい気がしました。
最後に「たまご屋のチーズケーキ」。名前がもうズルいですよね(笑)。ハード系のチーズケーキで、チーズ感が濃厚。強いチーズの中にもやさしいたまごを感じる……そんな、チーズ好きもたまご好きも納得のスイーツに仕上がっています。シュークリームがなかったら、これが一番人気になってもおかしくない気がします。
電話:042-705-7313
営業時間
[月]9:30~18:00
[火〜金]9:30~22:00(L.Oフード21:00ドリンク21:30)
[土日]7:00~22:00(L.Oフード21:00ドリンク21:30)
朝食営業、ランチ営業、日曜営業
こだわりが詰まったお店③「昔の味たまご農場」
「昔の味たまご農場」にやってきました。
たまごは主に、餌、水、環境、安全の4つに強いこだわりがあるそうで“コクがあり、クセがない”が最大の特徴なんだとか。生で美味しいのはもちろん、料理後の美味しさまで考えた生産をしているそうです。
- もはや、たまごと野菜はセットのようです。
- 看板ネコ? を発見!
たまご、牛乳、砂糖、塩だけで作られた、素材の味を大切にした安心安全のプリンです。
「昔」とあるだけあって、流行のなめらかしっとり系のそれとは一線を画す、やや歯ごたえのあるプリンです。どこか懐かしさのあるシンプルで素朴な味は、本物の美味しさを教えてくれているかのようでした。
- 本日、水曜(泣)!
- なんと美味しそうな……。
こちらでは、自家製のハンバーガーを火曜と木曜限定で販売しているそうです(取材日は水曜でした……泣)。
たまごを産み終えた親鶏の肉は、味は非常に美味しいのですが、肉質が固いという欠点もあるんだとか。それをミンチにすることで解決し、販売を始めたそうです。
化学調味料、食品添加物は一切使用しない徹底ぶり。さらに「出世払い」という子ども&学生割引があり、「将来この店が続いていたら、今度は定価で食べてほしい」という店主の願いが込められています。
たまごにもハンバーガーにも、店主の強い想いやこだわりが詰まっていることを感じさせるお店です。
電話:042-742-1993
営業時間
10:00~18:00
美味さホームラン級!?の④「宝夢卵」
インパクト抜群の店名を持つ「宝夢卵(ほうむらん)」に来ました。
シンプルにたまごのみを対面販売しています。
風通しのよい飼育環境や消毒液などの薬品を使用しないなど、さまざまなこだわりを持って鶏を育て、特にビタミンEと鉄分が豊富に含まれているたまごが作られているんだとか。
そして最大の特徴は、国が認定した食品分析センターでたまごの内容成分を調査し、それを表示していること。どんな栄養がどのくらい入っているかがわかるという、国内で唯一の取り組みなんだそう。たまごに自信があるからこそできることですね。
電話:042-742-1088
営業時間
12:00~17:00(冬季は16:00まで)
無人だからサッと買えちゃう⑤「田中養鶏場」
住宅街に突如として現れる感のある「田中養鶏場」。細い通りに面しているので、知る人ぞ知るお店という感じでしょうか。養鶏場の目の前に自販機が2つという非常にシンプルな販売所です。
鶏の飼育に、マイナスイオン水や海藻、緑草、カキ殻、西洋とうがらしなどの飼料を用いているそうで、黄身や白身が盛り上がり、コクがある点が特徴なんだとか。
電話:042-742-7877
営業時間
9:00~18:00
実は、一般向け販売のある⑥「ホソヤファーム」
「一般向け販売はしていない」との事前情報だったのですが、行ってみると自販機を発見!
自販機は2018年の冬から設置されたようです。
たまごづくり60年以上の老舗。「よい雛、よい餌、よい環境」にこだわり、安心して生で食べられることをモットーにしているそう。「双子たまご」なんて珍しいたまごも販売されていました。
電話:042-742-6662
一般向けの販売はしていません⑦「元木農場」
プロ向けの養鶏場です。食べられず残念!
電話:042-743-8604
全店たまご味比べ、やってみました!
最後に、全6店舗のたまごをTKGにて味比べしてみました!
あっちを食べてはこっちを食べ、何度も繰り返すうちに、だんだんとそれぞれのたまごの違いが感じられるように。あくまで素人の感想ですので、以下参考までに!
最も味、舌ざわりがねっとりと濃く、たまごの風味を強く感じました。これが一番たまご好きをうならせられる味でしょうか!
見た目にも黄身が白っぽく、あっさりとした味わいでした。ただ、ほんのりと甘さを感じるところが絶妙のバランスです。
恵寿卵
「宝夢卵」に近い、濃厚な味わいがあります。こちらの方がほんの少しだけクセが少ないような印象でした。
長寿卵
このラインナップの中では最強のあっさり系です。臭み一切ナシ。いろんな料理で重宝されそうです。
味の濃さやコクを感じつつも食べやすいバランス系。個人的には一番好み。
「昔の味たまご農場」と近いが、ほんの少しあっさり目。今回のたまごで最も中間に位置する感じです。食べたたまごは「鳳凰卵」ですが、お店で使われているのは「鳳凰卵 山吹」だったそうです(間違えた!)……。
「Sweet eggs」に近いですが、全体的にあっさり目であり、かつ喉越しのよさのようなものを感じました。朝摂れの「今日のたまご」をいただいたからでしょうか。
全体的な感想として……全部美味しい(笑)!
何度も書きますが、やはり新鮮さゆえのクセのなさ、美味しさを存分に感じられるたまごたちでした。
各店舗には他の種類のたまごを置いているところも多いので、ぜひいろいろと食べてみてくださいね。あぁ、ごちそうさまでした!!
http://tamagokaido.soycms.net/
今注目が集まる相模原のスポット。でも、何故“たまご”なの? 気になるルーツはこちらの記事で紹介しています。