2018.12.20相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.21
さがみはらスイーツフェスティバル2018「第2回推し土産スイーツ総選挙」受賞店探訪その1
相模原市内で販売されているスイーツの中から、お土産として贈って喜ばれるスイーツNo.1を決める、さがみはらスイーツフェスティバル「推し土産スイーツ総選挙」。2018年は投票によって7品が選ばれ、11月25日にアリオ橋本で表彰式が行われました。今回は、第2回のグランプリを受賞した『焼きドーナツ』(アンファンネージュ)と、入選した『イラスト丸クッキー』(パティスリーMIYAKO)をご紹介します。
洋菓子店の“揚げない”『焼きドーナツ』
第2回さがみはらスイーツフェスティバル「推し土産スイーツNO.1」グランプリに輝いた『焼きドーナツ』。通常は、生地を油で揚げて作るドーナツを“焼いて”作ったのがポイント。「まるでケーキなドーナツ」と評されたように、ケーキのようなしっとりした食感が特徴のスイーツです。
『焼きドーナツ』が買えるのは、緑区の下九沢にあるアンファンネージュというケーキ屋さん。オーナーシェフの笹野さんは調理師専門学校でフランス菓子課を専攻した後、フランスで本格派フランス菓子を学んだ方。店名はフランス語のenfant(子ども)とneige(雪)を合わせて作られた言葉。「真っ白で無垢な子供」という意味があるんですって。
「フランスで学んだ味をベースに、小さなお子さんからご年配の方まで、幅広い層に喜んでいただくため『食べやすさ』を意識したお菓子作りを心がけています。またお店としては季節感を大切にしていまして旬の素材、それもなるべく地元産のものを使うようにしています。
『焼きドーナツ』が生まれたのも、揚げて作るドーナツでは重たく感じてしまう方も多いため。一つ食べたらもう一つ食べたくなる、そんな味を目指し焼いて作るドーナツを開発しました」(笹野さん)
10年前に初めて売り出したというこの『焼きドーナツ』は1日に200〜300個売れるという人気商品。徐々にラインナップを増やし現在ではオレンジ、ゆず、メープル、はちみつレモン、きなこの定番5種に季節の味2種が楽しめます。
実際にいただいてみると、バターの風味は効いているものの重たさはなく、普通のドーナツとは全くの別物。甘すぎず、しっとりとした食感が特徴的で上品な味わいでした。
ちなみに揚げずに焼いた作り方は、おいしさだけでなく保存性にもいい影響を及ぼしています。揚げたドーナツは時間とともにどんどん味が落ちていってしまうものですが、こちらはひとつずつ個包装されていることもあり、作りたてのしっとりしたおいしい状態が長続きし、お土産にもぴったりの一品となっています。推し土産スイーツ総選挙グランプリという話題性も手伝って、楽しいお茶の時間が過ごせそうですね。
アンファンネージュでは、お店の近くにある「ダチョウ牧場」でとれた
ダチョウの卵をつかったスイーツも販売されています。
興味のある方はぜひこちらもご覧ください!
<店舗情報>
アンファンネージュ
相模原市緑区下九沢1744-20
042-763-7345
営業時間 10:00〜20:00
定休日 火曜日・第3月曜日
HP:http://www.enfantneige.com/
アクセス JR横浜線・京王相模原橋本駅南口から神奈川中央交通バス「橋34 作の口六地蔵経由上溝行」、大沢団地前停留所で下車してすぐ
記念品、贈り物にぴったり。オーダーで作る『イラスト丸クッキー』
「世界に一つだけのデザインクッキー」として入賞したのは、アイシングで描かれた絵が可愛らしいパティスリーMIYAKOの『イラスト丸クッキー』。ウエディングギフトや、記念日の御祝品などの贈り物として人気のお菓子です。
『イラスト丸クッキー』を手がけているのは、南区古淵の住宅街にあるパティスリーMIYAKOの宮島さん。2016年にフランス菓子店を始めた当初は店舗を持たず、オーダーごとに作り直接引き渡す完全予約制の店として営業していましたが、現在はアクセサリー作家さんのアトリエの一部を借りて販売も行なっています。
「自分の手だけで作りたいので、どうしても数が限られてしまいます。そのためやむなく予約オーダー制にしているのですが、私の作るお菓子をもっと知っていただきたいと思って、毎週土曜日限定で店舗販売も行なうようにしました」(宮島さん)
オーダー前のお試しで商品を味見していただく。そんな意味合いのお店のため、販売スペースは、ラック一つと小型冷蔵庫のみ。品揃えも週替わりで焼き菓子3種、生菓子2〜3種が数量限定で置いてあるだけなので、普通の「洋菓子店」とはかなり趣は異なります。知る人ぞ知る、まさに隠れ家的な存在なのです。
今回の受賞作『イラスト丸クッキー』は、そもそもオーダーケーキのプレートだったものをお客さんの要望により単品販売し始めたもの。アイシングでデザインされた可愛らしいビジュアルと、手作りならではの程よい甘さ、サクサク食感がポイントです。なんでも、練り戻しという作業を繰り返すこと3日もかけてから焼き上げているんですって。
値段はサイズとデザインで変わり、記念日などのお祝いにぴったりな10cmサイズの定番デザインであれば700〜800円。オーダーデザイン、写真をもとにした似顔絵入りであれば800円〜1000円。ほか結婚式のお土産にぴったりな9cm〜8cmもあり用途に合わせて選べるようになっています。
オーダーの際は1ヶ月前までに予約が必要。凝ったデザインの場合は1ヶ月以上前に予約していただきたいとのこと(注文・受け取りは土曜以外もOK)。
ちなみに、来年2019年1月から同年9月まではアトリエ改修のため休業期間に入ってしまうそうなので、随時公開される店舗情報を確認しておきましょう。
<店舗情報>
パティスリー MIYAKO
相模原市南区古淵4-20-7 アトリエKOBUCHI
090-6020-1695
営業時間 10:00〜16:00
定休日 日〜金曜日
アクセス JR横浜線・古淵駅より徒歩8分
地元産の有精卵を使った一口サイズのマドレーヌ『津久井のたまご』
たっぷりのバターと、国産小麦粉、地元のブランド有精卵とこだわりぬいた素材を使った濃厚な味のマドレーヌ。その名の通り、形は卵を模して可愛らしい、一口サイズの相模原スイーツが『津久井のたまご』です。
「平成16年に開店してこの地で生活していく中で、なにか『地元のお土産』になるものを作りたかったんです。そこで、地元のブランド卵を使用したマドレーヌ『津久井のたまご』を開発しました。材料は全て厳選したものを使っていて、ちょっと普通にはない美味しさだと自負しています」(店長・岡部さん)
一口ほおばれば、たっぷり効いたバターの濃厚な風味がまず口に広がり、そのあとに卵のコクのある味が口を満たします。
「今時のさっぱり感を押し出したお菓子とは違って、うちのお菓子は全体的に味が濃厚につくられています」そう岡部さんがおっしゃるように、その印象は「しっとりしていて濃厚」。とはいえ、しつこい感じはせず一口サイズであることも相まって、いくつも食べたくなってしまいます。
この『津久井のたまご』は、11年前には神奈川銘菓の技術賞も受賞しており、また開店10周年に合わせて開発した黒ごまたっぷりの『津久井のくろたまご』は神奈川銘菓の奨励賞を受賞しています。現在はそこに、地元津久井の在来大豆を使った『津久井のきなこたまご』も加わり、3つの味で展開中。美味しくも可愛らしい、お土産にぴったりな“たまごの三兄弟”となっています。
<店舗情報>
パティスリープリエ
042-774-6365
相模原市緑区西橋本1-20-19
営業時間 10:00〜19:00
定休日 月曜日・第3日曜日