2023.08.10相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.36
4年ぶりの開催で熱気MAXの上溝夏祭り
夏真っ盛り、学校も夏休みに入り、お祭りが盛り上がる季節ですね。新型コロナウイルスに関連した自粛ムードも落ち着き、いよいよ活気が戻ってきた印象もあります。そうした中で2023年7月22日(宵宮)・23日(本宮)、4年ぶりに開催された上溝夏祭りに行って来ました。 今回、山車や御輿の巡行で大いに盛り上がる2日目を取材。まさに熱気MAX、会場エリアの道路がパンパンに膨れあがるほどの来場客で大いに盛り上がりました!
江戸時代から続く由緒正しきお祭り
上溝商店街振興組合さんのホームページによりますと、上溝夏祭りは歴史が古く江戸時代から200年以上に渡って行われてきた、神奈川県北最大規模のお祭りとのことです(「かながわまつり50選」の1つ)。上溝に伝わる天王祭りが起源とされています。
2日間で約40万人が来場し、クライマックスである2日目(本宮)は、氏子廻りを終えた各地域の御輿が夕方くらいから上溝本町交差点に集結し、夜にかけて順繰りに商店街を巡行します。伝統的には曜日に関係なく7月27・28日に開催されていたようですが、現在はその時期の土日に行われています。
なお上溝夏祭りの会場は、JR上溝駅前から上溝本町交差点までの「てるて通り」と、交差点から左右に伸びる「まつり通り」を歩行者天国にしたエリアとなっています。
- 会場の一部「てるて通り」。駅からスグなのでアクセスも良好
山車や御輿だけじゃない!関連イベントも盛りだくさん!
上溝夏祭りでは、メインイベントである御輿巡行の他にも鼓笛隊パレードや演芸ステージ、上溝公民館での文化展などが行われました。そしてお祭りといえば露店です。飲食系その他、数多くのお店がお祭りに華を添えました。なおステージに登壇したお笑いコンビ「昨日のカレーを温めて」は、相模原市出身とのことでした。
パレードは、今年で創立150年を迎える相模原市立上溝小学校をアピールする横断幕を持つ子供たちを先頭に、複数の鼓笛隊が日頃の練習成果を披露しました。
- パレードの様子
- 上溝夏祭りのオフィシャルTシャツの限定販売も行われました
- ステージの様子。黄色の衣装の2人組が「昨日のカレーを温めて」
山車と御輿の登場とともに人出も一気に増える!
お祭りのクライマックスは山車や御輿の巡行です。夕方近くなって、だんだんとボルテージが上がっていく様は、まさにリアルなお祭りだからこそ味わえるものです。4年ぶりの開催ということもあって、担ぎ手も、来場客も、いきなりギアMAXといった印象でした。
文化6年(1809年)に造られたとされている、上溝でもっとも古い歴史を持つ五部会(元町・田中・本久)の御輿をはじめ、複数の地区の御輿が江戸時代に造られ受け継がれてきました。そしてトータル10の御輿、6つの子供御輿、そして8つの山車が次々と上溝本町交差点に集結。威勢の良いかけ声やお囃子とともに、順繰りに巡行していきました。
担ぎ手たちの見せ場と言えば、御輿を大きく左右に揺らす「揉み」や、高く空へ突き上げる「差し」。競い合うように、揉みや差しが繰り広げられ、来場客を魅了しました。
- 上溝本町交差点に集まってくる各地区の御輿と子供御輿
- 山車や御輿の巡行の様子
大人の御輿に負けじと、子供たちが担ぐ御輿も迫力満点。いずれやって来る、大人の御輿を担ぐ日を想像しながら担ぐお子さんもいるのでしょうね。たいへん頼もしい印象を覚えました。
灯りが点った山車や御輿はいっそう映える
日が暮れて、薄暗くなってからは山車や御輿に提灯の灯りが点ります。その頃には人出はMAXになり、上溝本町交差点付近は最高潮の盛り上がりを迎えました。これを見たくて足を運ぶ来場客も多いそうです。それが4年ぶりとあっては、いやが上にもボルテージはうなぎ登りです。担ぎ手たちも、より一層の気合いを見せてくれました。
- だんだんと薄暗くなって提灯が映える
- スマートフォンで撮影する人々
スマートフォンで御輿を撮影する人も多く、あちらこちらで浮かんで見える画面の光も、お祭演出のひとつになっているように感じられました。
日が高い時間からクライマックスまで、あっという間に時が過ぎ、名残惜しく令和5年の上溝夏祭りは終了。さっそく「祭りロス」のような気分になりました。皆様はいかがだったでしょうか?今年の開催を逃してしまった方で、まだ上溝夏祭りにいらっしゃったことのない方も、久々にこの熱気を肌で感じてみたい方も、来年はぜひ足を運んでみてください。圧倒されること、請け合いです!
- ザ・夏の夜祭りといった印象の熱気溢れる御輿巡行