2018.09.27相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.16
大迫力の触れ合い体験ができる!「ダチョウ牧場スマイルオーストリッチ」
相模原市中央区田名に「ダチョウ牧場」があるのをご存知ですか? ワイルドで生き生きとした動物たちの姿が間近でみられるこちらの牧場。よくある動物園のふれあいコーナーとは一味違って、自由に暮らす動物たちと直に触れ合うことができるんです。牧場主さんの温かな人柄も相まって、大人も子どもも時間を忘れて楽しんでしまうかも。
ダチョウからうさぎ、イグアナまで。全ての動物と直に触れ合える
「ダチョウ牧場スマイルオーストリッチ」は、相模原市中央区田名にある個人経営のダチョウ牧場です。この牧場には、8羽のダチョウの他に、エミュー、ミニブタ、うさぎ、ヤギ、犬、ニワトリ、クジャクからイグアナまで13種類ほどの動物たちが暮らしていて、自由に触れ合うことができるんですよ。
道路から奥まった場所にあって少しわかりにくいのですが、こちらの看板が目印です。
- 敷地内に駐車スペースがあるので、車で入ってOK。
- 砂利道を進むと手書きのダチョウのイラストが見えてきます。
にこやかに迎え入れてくれたのは牧場主の麓善五郎さん。
通常は土日のみの営業ですが、電話で事前に問い合わせすれば、平日でも時間によっては入場可能だそうですよ。
まずは靴底を消毒して、早速牧場の中へ入ります。
うさぎやニワトリ、モルモットが広い敷地内をちょこちょこ駆け回っていました。
- 元気いっぱいに走り回るうさぎたち
- トンネルから顔を出してかわいい声で鳴くモルモット
「ここにいる動物はみーんな自由に触っていいよ。なんもねーけどそれがうちの売りだから。その代わりここは動物園じゃないからリスクは自分で背負ってもらってるよ。動物ってのは噛んだり突いたりしてくるの、当たり前だからね。その辺は承知の上で触ってね」
と語る牧場主の麓さん。そう、動物園では味わえない圧倒的な距離の近さがこの牧場の魅力なのです。
土で汚れた動物たちのありのままの姿を見てもらいたい
麓さんは、横について丁寧に動物の説明をしてくれます。こちらはミニブタのカリーナさん。「こっちおいで」という声にきちんと従って、おいしそうに食パンをムシャムシャ。麓さんいわく「豚は人間より頭いいからね」。食事を終えると日向で横になり、のんびりお昼寝していました。
ダチョウの卵の生産販売を行う傍ら、こうして見学客を受け入れたり、美術大学などで小動物のアトリエモデルを務めることでマイペースに経営を続けているのだそう。
「ここの動物はみんな土で汚れてるでしょ? このまんまでいいの。きれいなウサギやモルモットは世間にいくらでもいてさ。土で汚れてる動物ってあんま見ることもねえじゃん。でもこれが自然の姿なの。この間、美大でクロッキーモデルの仕事があったんだけどさ、汚れたまんま連れてったんだよね。汚れた土の色を描いてくれってね」
土にまみれた動物たちは、皆生き生きとしているのがよくわかります。たくさんの動物に囲まれてほっこり楽しい気分になりますね。
- 小屋の中を覗くと、昨日産まれたばかりだというヤギの3兄弟を発見!
- この夏、牧場に仲間入りしたばかりというイグアナもいました。
間近で触れ合うダチョウの存在感に圧倒される!
何気なく牧場の奥を覗くと、そこには待望のダチョウの姿が。麓さんを見るやすごい速さでこちらに駆け寄ってくるじゃないですか!
すごい迫力!自分の背丈よりもずっと大きなダチョウが、柵もない状態で目の前にいるのって、なんだか不思議な感覚です。
ダチョウってこんなに近づいちゃっても大丈夫なんですか?
「大丈夫大丈夫。細かいこと言わずにアバウトでいいんだよ。適当にその辺の草でもやれば食べるからよ。エサ代いくらですか?って聞いてくるお客さんもいるけど、そんなもん取らねえよ。ダチョウは食べ物を丸飲みするから、こうやって草を手で丸めてやれば上手に食べるよ」
手に取った草をくるくるっと丸める麓さん。
すると、待ってましたとばかりにダチョウがくちばしを近づけてきます。はじめはちょっと怖いけど、上手に草だけを突いてペロリと平らげる様子はなんだかかわいいかも。
ギョロッと動く大きな目玉で高い位置からじっと見下ろされます。こんなに近寄れる機会はなかなかないから、ここぞとばかりにじっくり観察しちゃいましょう!
麓さんにベッタリ懐いてどこまでもついてくるダチョウたち。あの…動物と仲良くなるコツってあるんですか?
「そんなもんないけどさ、動物飼ってる奴って大体動物と喋ってるんだよね。実際に会話できるわけじゃないんだけど、こっちの感情を口にしてると、動物がそれを汲み取って反応するんだよ。だからお客さんが怖いよ怖いよって身構えてると、それは全部動物に伝わってると思うよ」
なるほど。確かにはじめはダチョウの迫力に押されて、おっかなびっくりな気持ちが隠せなかったけれど、こちらが慣れてくると、心なしかダチョウも警戒を緩めて受け入れてくれたような気がします。
太くたくましい足に大きくてつぶらな瞳。穏やかな表情でじっとこちらを見つめてきます。改めて知りました。ダチョウってなんて美しくかわいらしい鳥なんでしょう。
これだけ間近に動物に触れ合える施設はなかなかないかも。来年1月には10周年を迎えるにあたって、ワークショップやセミナーができる施設にリニューアル予定なのだとか。動物たちも麓さんも全てが自然体ですっかりリラックスしてしまいました。今度はぜひ子どもを連れて来たいスポットですね。
※ダチョウ牧場の詳細DATAは記事の最後にあります。
ダチョウの卵で作ったプリンが食べられる。下九沢「アンファン ネージュ」
ダチョウの卵が生まれた際には、牧場で3000円〜5000円で販売することもあるそうですが、この日は実物を見ることができず残念…。と思っていたら、近くのケーキ屋さんでここの牧場のダチョウ卵を使ったプリンを販売しているとのこと。
早速牧場の帰りに寄ってみることにしました。
牧場からは車で約10分。相模原市緑区下九沢にある地元に根付いた人気洋菓子店「アンファン ネージュ」。ケーキや焼き菓子の種類がとっても豊富なお店です。
こちらのお店、“まるでケーキ”と評される焼きドーナツが評判で、
さがみはらスイーツフェスティバルの「推し土産スイーツ総選挙」でも
グランプリを受賞している折り紙付きの名店なんです!
店頭にはプリンに使用したダチョウの卵のカラが飾られていました。さすがは世界最大と言われるダチョウの卵。カラも分厚くずっしりと重みがあり、中身は鶏の卵の約30個分にもなるそう。
こちらが相模原産の桑茶とダチョウの卵を使った「相模の桑茶ダチョウプリン」(200円)。桑茶の風味と卵のコクがしっかりと感じられる、とろけるようになめらかな一品です。大きなダチョウの卵がこんなに上品な味わいのプリンに変身しちゃうなんて感動ものですよ。
ダチョウとの触れ合いからグルメまで。相模原でダチョウづくしの1日を楽しんでみませんか。
ダチョウ牧場スマイルオーストリッチ
▼開園
土曜・日曜 11:00~日没 ※雨天休園(屋内施設が無いため)
▼入場料
- 大人:500 円
- 子供:300円(3歳未満は無料)
▼アクセス
神奈川県相模原市中央区田名7646
▼連絡先
090-5555-6836(フモト)
◆公式サイト
http://smileostrich.seesaa.net/
アンファン ネージュ
▼アクセス
神奈川県相模原市下九沢1744-20
▼連絡先
TEL・FAX 042-763-7345
▼営業時間
10:00~20:00
▼定休日
火曜日・第三月曜日
◆公式サイト