2018.05.31相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.12
図書館は、子ども向けイベント盛りだくさん!
相模原市内には、分館を合わせて4つの図書館があります。近年、図書館は、利用者がより楽しめるようにと、展示やイベントなど年間を通じてさまざまに趣向を凝らしているのです。今回は、市立図書館、橋本図書館、相模大野図書館を取材しました。それぞれの館で特色がありながら「親子で楽しめる」が1つのキーワードのようです。
【市立図書館】何度来ても飽きない特集&展示!
突然ですが、図書館って、本を借りて返すだけの場所だと思っていませんか?
近年、図書館は、エンターテインメント盛りだくさんの楽しめる施設に進化しているのです! 特に、子育て世代に向けた展示やイベントが数多く開催されています。
子どもが純粋に楽しめることはもちろん、読書に興味を持ち始めたり、親同士の交流が深まったり、いいことづくめなのです。
さっそく、市内3館をまわってみました!
- 市立図書館外観。
- 館内は吹き抜けがあり、開放感抜群。
まず訪れたのは、相模原市立図書館。
職員の杉田さんに案内していただきました。
淵野辺駅南口から徒歩3分ほど。市内では最大の図書館で、館内の中央付近は吹き抜けになっており、開放感のあるつくりになっています。
また、最も歴史がある図書館でもあり、郷土資料などが他館よりも多く所蔵されていることも特徴のひとつです。近辺には大学が多く、館内に広い読書室があることから学生さんの利用も多く見受けられます。
建物の隣には鹿沼公園があり、親子で遊んでいくのもオススメです。
- 今月誕生日の作家がわかる!
- 広々とした読書室は学生にも人気。
そんな館内で最大の注目ポイントは、各コーナーにおける特集や展示が凝っており、しかもそれらは1~2ヶ月ほどで新しくなるため、来るたびに違った角度から本が楽しめる点です!
例えば今回の取材日には、5月に誕生日を迎える作家をひと月分紹介しており、しかも1日ごとにそれぞれがしおりとして配布されていました。自分と同じ誕生日の作家さんの作品と聞くと、とたんに読んでみたくなりませんか?
他にも、季節に合わせた本をまとめて展示したり、夏休みの期間は工作や自由研究に役立つ本を特集したり、人気のある「こわい本コーナー」はより広い場所に移され、本も充実したとのこと。う~ん、そそられますねぇ!
- 小さな子どもも安心のじゅうたんコーナー。
- 紙芝居がたくさん!
小さな子ども向けコーナーも充実です。特に、靴を脱いであがる広いじゅうたんコーナーは子どもたちに大人気。
絵本や児童書の特集、展示などはもちろん、となりには紙芝居コーナーもあり、本や物語が好きな子は1日中楽しめそうですね!
【市立図書館】子ども向けイベントが目白押し!
子育て世代は要チェックです!
ほぼ毎週、何かしらの催しが開催されているほど、親子向けイベントに事欠かない市立図書館。
みんなで一緒に絵本などを楽しむ「おはなし会」は、対象年齢ごとに行われています。
また、申し込み制で0~2歳向けに半年間同じメンバーで月に1度開催していくわらべうた会もあります。子どもたちの楽しみとしてはもちろん、親同士がつながる場にもなっているようです。
他にも、月に1度のボランティアグループによる紙芝居会や、実際に布絵本が見てさわれる「布えほん展」が開催されるほか、年に1度市内の子ども向けイベントを凝縮させた祭典「キッズ★フェスタ」は、毎年市立図書館が会場になっています。
※「布えほん展」は、5月に橋本、6月に相模大野、7月に市立と、3館で開催されます。
【橋本図書館】ミウィ橋本でのお買い物と合わせて楽しもう!
続いて向かったのは橋本図書館。
こちらでは、職員の髙鳥さんに案内いただきました。
- 橋本図書館入り口外観。
- 充実の音と映像のコーナー。
駅前のショッピングビル「ミウィ橋本」の6階にあります。買い物やその他レジャーのついでに寄ることもでき、利便性が高いことが◎。
駅前という立地もあり、ビジネス支援書が充実。また、音楽CDや今では珍しいビデオ(VHS)など「音と映像のコーナー」が設けられており、意外と(?)人気があるのだとか。
- 綺麗で広い内観。
- 6階ならではの見晴らしの良い読書席。
1フロアでの構成ですが、思いの外館内は広く、とくに窓際のカウンタータイプの読書席は、外の景色を横目に眺められる、絶好の読書スペースになっています。
また、比較的新しい施設のためか、館内が明るく、キレイな印象を受けました。
- オシャレで広い「こどものほんのコーナー」
- コーナー内に子ども用トイレが。
入り口左手には「こどものほんのコーナー」があり、これまた広い&内装も凝っており、素敵な空間となっています。
特徴的なのは、子ども用のトイレが備え付けられていること。長時間利用もバッチリですね。
- こどものほんのコーナーには、じゅうたんスペースが2箇所も。
- 空の色、その日や時間で変化するんだとか。
中心にあるオシャレな円柱でつくられた「おはなしのへや」や、向かって右奥の絵本コーナーは、じゅうたん敷きの靴を脱いであがれるスペースになっています。
さらに、「おはなしのへや」中央の空の絵が描かれている部分の照明は、実はそのときによって色が変わるのです。訪れた際は、ぜひチェックしてみてください。
【橋本図書館】館外のスペースをフル活用したイベント満載!
市立図書館同様、橋本でもイベントは盛りだくさん!
特に「ミウィ橋本」という立地を生かしたイベントは注目したいところです。
最大のイベントとしては、1つ下のフロアから高く吹き抜けた「インナーガーデン」にて、年に1度、夏に開催される参加型アートイベントです。
アートラボはしもと×桜美林大学×橋本図書館のコラボで開催され、さまざまなアートプログラムや演劇、ワークショップなどを行うもので、2016年実績で900人近くが来場されました。
- 「冬の大きなおはなし会」の様子1。
- 「冬の大きなおはなし会」の様子2。
市立図書館でも行われていた定期的な「おはなし会」に加え、季節ごとに開催される「大きなおはなし会」もあります。
文字どおり大きな絵本を使用するおはなし会で、図書館の上の階にある「杜のホールはしもと」の最大200人を収容できる大きなスペースを借り、行っています。
※「大きなおはなし会」はすべての図書館で開催しています。
その他、橋本図書館では、子育て中のパパママを応援する読書案内誌「SMILE LETTER」を季節ごとに作成、配布しています。
昨年度実施した橋本公民館との連携イベント「わらべうたあそびと子育てのつどい」では、市の保健師の子育てに関するミニ講座や、0歳児の親同士が交流できるなど、親目線でもさまざまなイベントが開催されています。
【相模大野図書館】絵本で英語にふれてみよう!
3つ目に訪れたのは、相模大野図書館。
職員の渡邊さんと畑さんのお2人に案内していただきました。
- 相模大野図書館入り口外観。
- 3階「一般書」フロア内観。
- 4階「児童書」フロア内観。
- 4階入り口付近にあるオムツ替え用のベビーベッド。
伊勢丹の奥にあり、やや場所がわかりにくいのですが、駅から近くアクセスは◎。
こちらの特徴は、3階の「一般書」と4階の「児童書」でフロアが2つに分かれていること。
特に子育て世代の親としては、より安心して利用できるのではないでしょうか。
4階の入り口付近にはおむつ交換用のベッドが設置されており、重宝します。
- じゅうたん敷きスペースで子どもとゆっくり。
- 外国語の絵本コーナー。
他の2館と同じように、こちらの4階にもじゅうたん敷きのコーナーが。小さい子でもゆったり過ごせそうです。
そんななかでも相模大野図書館の特徴は、外国語の本に力を入れていることだそう。教育の現場でも英語の必要性が高まっていることもあり、他の2館よりも多くの外国語絵本を取り揃えており、自然と外国語にふれる機会を提供しています。
それはさておき、この階から外を眺めると、隣合う相模大野中央公園の緑が気持ち良いほどの広がりを見せています。橋本図書館に続き、こちらも読書欲をそそられる景色がありました。
もちろん、公園で遊ぶのとセットでも楽しめますね。
【相模大野図書館】夏休み期間のイベントは特に要チェック!
他2館同様、こちらもイベントがたくさん開催されているエンターテインメント図書館です!
英語に注力する図書館らしく、外国人講師を迎え、英語の絵本の読み聞かせなどを行うイベント「まるごと え・い・ご」を年1回行っていて、今後はさらに回数を増やしていきたいとのことです。
また、毎週行われている「おはなし会」はもちろん実施。独自のものとして、夏休み期間に開館と同時に始まる、小学生向けのおはなし会「朝おは!」があります。朝早くからの読書習慣をつけるのにうってつけです。
夏休み期間に開催している「夏休み自由研究応援講座」も特徴的。
図書館の本を利用して調べ、内容を発表し、他の参加者から意見をもらうという、大人顔負けのカリキュラムをこなします。自由研究に役立つことはもちろん、得られるものが多い学べるタイプのイベントですね。
【市立図書館相武台分館】小規模ながらイベント充実!
相武台前駅から徒歩15分ほどのところにも、市立図書館の分館として図書館があります。
規模は大きくはないですが、こちらでも「おはなし会」や「大きなおはなし会」、8月には隣接する新磯野公園での紙芝居など、子育て世代に嬉しいイベントが多数開催されています。
お近くの方は、ぜひ訪れてみてください。
それぞれの図書館には、ここで伝えきれなかった魅力がまだまだたくさんあります!
各館のイベントの詳細は、ぜひHPや図書館内にあるリーフレットなどでご確認いただき、ぜひ親子で行ってみてください。
今までの「本を借りるだけ」な図書館のイメージが変わること間違いナシです!
●DATA
【市立図書館】
・HP
http://www.lib.sagamihara.kanagawa.jp/shisetu/index01.html
・アクセス
JR淵野辺駅より徒歩3分
【橋本図書館】
・HP
http://www.lib.sagamihara.kanagawa.jp/shisetu/index03.html
・アクセス
JR・京王線橋本駅すぐ
【相模大野図書館】
・HP
http://www.lib.sagamihara.kanagawa.jp/shisetu/index02.html
・アクセス
小田急線相模大野駅より徒歩5分
【相武台分館】
・HP
http://www.lib.sagamihara.kanagawa.jp/shisetu/index04.html
・アクセス
小田急線相武台前駅より徒歩15分
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