2019.02.20相模原ライフ相模原イベント&スポット情報 vol.24
津久井湖のドーム船でワカサギ釣りに挑戦してみた!
相模原市緑区にある津久井湖は、昭和40年に誕生した「城山ダム」によって出来たダム湖です。周囲には桜の名所「津久井湖城山公園」があるなど、神奈川県内でも有数の景勝地となっている他、釣り好きの間ではバスやワカサギが釣れる湖としても知られています。今回はそんな津久井湖で、ドーム船を使ったワカサギ釣りに挑戦してみました!
「津久井城山公園」は、クリスマスシーズン~年末年始にかけてイルミネーションでライトアップされることでも有名です。普段の姿を知っているとより一層楽しめるかも…!
冬でも暖か。手軽に釣りが楽しめるドーム船
今回お世話になったのは、昭和40年に津久井湖が誕生した時から営業を続けているレンタルボート店「津久井観光」さん。
受付を済ませたら、桟橋まで移動してひとまずボートの出発を待ちます。ドーム船は湖上に繋ぎとめられているため、そこまでは別のボートで送り迎えしてもらう仕組みになっているのです。
乗船は5歳から可能で、休日は家族連れのお客さんも多いそうですよ。(シーズン中のドーム船は事前予約が基本。大人<中学生以上>4000円、小人<5歳〜>3000円)
「ドーム船」と聞いてもピンとこない方は、釣り糸を垂らすための穴を空けた床を持つ船に、雨風を防ぐためのビニールハウスを被せたものをイメージしてみてください。
外が凍えるような寒さであっても、ストーブが用意されたドーム内は暖かく、さらに日当たりの良い日中は半袖でちょうどよいほど。ただし、送り迎えのボート乗車時などはかなり寒くなるので、脱ぎ着のしやすさを考えた防寒の準備をしておきましょう。
船の上での釣りは酔ってしまうのでは?と思いきや、よほどの波が立たない限り揺れはほぼ感じません。さらにドーム外には簡易トイレが設置されていて、屋内釣り堀の感覚で釣りができます。
なお、ドーム内は飲食物持ち込み自由(アルコールは禁止)ですが、食料品、ジュース等の販売はありませんのでご注意を。卓上コンロ、ヤカン、水が常備されており誰でも自由にお湯を沸かして使うことができるので、カップ麺を持ちこむ人も多いのだとか。
ドーム船ワカサギ釣りに必要な道具とは?
- 全体的に短く、細い板のような特殊な穂先を持つワカサギ専用の竿。
- 仕掛けは、枝針といって一本の仕掛けにいくつもの針がついたものを使う。
ここでワカサギ釣りに必要なものからあれば便利なものまでを紹介しておきましょう。
<必要なもの>
◎竿(糸、リール、仕掛け含む)※竿は2本まで、長さは50cmまで。オモリは周りとの絡みを防ぐため7g・2号以上がルール
◎エサ(サシ、紅サシ、赤虫など)
◎ハサミ(エサを細かくする用)
◎食料品・水分
◎小型の簡易椅子、座布団(簡易マットの無料貸し出しがありますが、半日以上楽に座れる準備をしておくのがベスト)
◎チャック付き食品保存袋、氷、保冷剤、クーラーボックス(持ち帰り用)
そのほか、水道が無いためウエットティッシュなどもあれば便利でしょう。
もちろん、釣り道具一式はレンタルすることもできるので手ぶらで行っても大丈夫ですよ。(ワカサギ竿レンタル(仕掛け一式)1500円・エサ各種150円〜)
竿先がピクッと動いたらすかさず巻き上げる!
ドーム船のワカサギ釣りは、その時にワカサギのいる水深まで仕掛けを垂らすだけなので「仕掛けをピンポイントめがけて投げ入れる」といった技術は必要ありません。また、針が魚以外に引っかかるなどのトラブルも比較的少なめで、初心者にも向いた釣りと言えます。
ワカサギ釣りは初めての筆者。スタッフさんに釣り方を教えてもらいました。
「針にエサをつけたらハサミで半分ほどに切ります。そして仕掛けをワカサギのいる『タナ(水深)』まで垂らしたら、竿を軽く煽ってワカサギを誘ってください。煽りの動作を数回繰り返したら必ず3〜5秒ほど止めて様子を見て待つことが大事です。
ワカサギがエサをつつくと竿先がピクピク動くので、竿を素早く上にあげて釣り針をワカサギの口にひっかける『アワセ』を行います。アワセたら、糸を緩めないように巻き上げて…ホラ」(津久井観光・金井さん)
説明しながらこともなげに最初の1匹を釣り上げる金井さん。美しく透き通ったワカサギがピチピチ跳ねる姿に思わず感動!
さっそく言われた通りに仕掛けを垂らして待つこと数十秒、ピクっとしたわずかなアタリを感じて竿をあげると…来ました!初めてのワカサギ!
あっという間のご対面に「もしかしてワカサギ釣りの才能あるかも?」なんて得意になったのもつかの間、そこからしばらくは完全沈黙の状態に…。
実はワカサギは群れで移動する習性があるため、釣れる時とそうでない時の差が激しく、そしてその群れのいる位置に仕掛けをいかに効率よく下ろすかが大事なのだそう。
こう教えてくれたのは、隣に居合わせたマイ魚群探知機を持ち込んでいた男性。「今は、群れがいないねえ」とぼやきながらも、そこは腕の違いによるものでしょう、数分に一度は釣り上げていました。
結局筆者は、7時から15時半の乗船時間目一杯をつかっておよそ50匹の釣果。ちなみに先の男性はというと、300匹以上を釣り上げていました!
ピーク時には1000匹釣れることも!? 津久井湖ワカサギの特徴
津久井湖のワカサギの特徴は比較的大きいサイズが大きいこと、また生息する水深が深いことに由来する面白味・難しさがあり中級〜上級者向けとして知られているのだとか。
ワカサギが釣れるシーズンは例年10〜3月あたり。津久井湖のワカサギはピークが遅めなのも特徴で、1月中旬から2月中旬の条件の良い日であればなんと1000匹釣る人もそう珍しくないそう。
ちなみに、津久井湖ではドーム船だけでなく普通のボートによるワカサギ釣りも可能。快適さでは劣るものの、自在にポイントを移動できるというメリットがあるため、あえてボートで釣るという人も多いそうです。
自分で釣ったワカサギはやっぱりおいしい!
ワカサギが釣れたなら、ドームで借りられる小さなバケツに水を入れて活かしておきましょう。また弱ってしまった魚は順次、保存袋に移してクーラーボックスで冷やしておけば新鮮なままで持ち帰れます。
持ち帰ったワカサギは、塩をまぶして軽く洗ってから、素揚げや天ぷらにしていただくのがオススメ。店で買ったものとは鮮度が違う、最高のおつまみになりますよ!
1日遊べて、(うまくいけば)晩御飯のつまみやおかずの材料も持って帰れる津久井湖のワカサギ釣り、あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?
■店舗情報
津久井観光
http://tsukuikankou.com
神奈川県相模原市緑区三井58
営業時間 6:30〜16:30 ※ドーム船の中で釣りができるのは7:00〜15:30。天候などにより時間の変更や、出船できないこともあります。
休 年中無休(12/31、1/1を除く)
※早朝の入場方法や、ドーム船利用にルールがあります。詳細は公式HPまで